「ロングテール」(The Long Tail)って言葉があります。
日常ではあまり馴染みがありませんが、もはやIT業界では一般用語として普通に使われています。今回はこいつを紐解いてみたいと思います。
例えばこんな風に使われます。
俺A「こないだヤフオクで軍手、しかも片っぽだけ出品したんだけど、驚いたことにこれが落札されたんだよね。」俺B「マジで?それってまさにロングテールだよね。」例えはアレですが、これはまんざら冗談ではございません。
軍手(片っぽ)がリアルの店舗で売れることはまずないと思います。
しかし、ネットに出品してみたら世界のどこかには同じ種類の軍手を片方だけ亡くして、その相方を探している人がいる可能性があるのです。非常に稀少な需要ではありますが、案外インターネットではこういうニッチな存在がバカにできません。
つまり、
一般の流通ではまず売れそうもない商品がネットでは売れる可能性があり、かつそういった商品がネット売上の8割を占めるという理論がロングテールです。
その語源はと言うと、下図のように販売数量順に商品をランク付けすると、販売数の少ない商品がX軸と並行して長い曲線を描き、その形状が恐竜の尻尾に似ていることから名付けられたそうな。

なお、従来のマーケティングは
「働き蜂のうち本当に働いているのは2割の蜂である」
「100人の会社の利益を生み出しているのは20人の社員である」などで知られるパレートの法則が基本となっており、それに従うと
「80%の利益を生み出すのは20%のヒット商品である」という考え方がいわば常識でした。
ところが、理論上全世界に販売網を広げられるネットの世界の場合、
今までただのゴミの山に過ぎなかった8割の商品が途端に宝の山に早変わり、という逆転現象が起きたわけです。
ちなみになんぼゴミと言っても普通のお店だったら仕入れそうもないCDや本、雑貨などがそれに当たるのであって、本当のゴミ、例えばたまに道に落ちてる軍手(片っぽ)なんかはまず売れないと思うので、その辺は常識の範囲でお願いします。
余談ですが「よくわかるIT用語」と銘打って始めたこのシリーズ、そもそもITって言葉を使うのも最近恥ずかしくなってきましたが、これという替わりもまだないので、これで行くことにします。
よくわかるIT用語1【CGM】
posted by n-o-b.net at 01:25|
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