2007年01月30日

観てきたよ野田地図「ロープ」

野田地図第12回公演「ロープ」を観てきました。

※公演が終了したので、以下少し物語の核心に触れる表現を追記しました。

野田秀樹作品を観賞するのはこれで何回目かわかりませんが、設定がはっきりしていただけに、普段より入っていきやすい作品でした。

公式のイントロには↓のような記述がありますが、

 ところは、四角いジャングル、プロレスリング。
 そのリングの下に棲みついている女。
 彼女は、未来からやってきたと信じている。
 そして、不可解なほどに実況 中継が上手かった。


女(タマシイ)役の宮沢りえさんの実況は本当に達者でしたし、

 リングの上には、「プロレスは決して八百長ではない」
 と思いつめている独りのレスラーがいる。
 思いつめたあまり、引きこもっている。


という不可思議な設定も「プロレス」があることのメタファーであると判明し、腑に落ちました。

(蛇足ながら、タマシイがやってきたと主張する「ミライ」とは、「未来」とベトナムソンミ村ミライ地区の掛詞でした。)

さらに展開の小気味よさや舞台装置の巧みな活用等もあいまって、結論を言うと期待以上に持って帰るものが多い作品でした。

ちなみに入手困難な本作のチケットは、アンサンブルで出演していた友人に取ってもらいました。感謝。

今度その友人に会った時に、野田さんは出演しながら演出という離れ業をどうやってこなしているのか聞いてみたいところです。

ともあれ、僕はソンミのように白兵戦ではなく空襲ですが、同じく米兵が非戦闘員を容赦なく虐殺した東京大空襲についてひたすら思いを馳せていました。
posted by n-o-b.net at 15:33| Comment(1) | TrackBack(0) | ■ 一人でできるもん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月25日

観てきたよ「研修医魂(けんだま)」

先日、表題のロックミュージカル「研修医魂(けんだま)」を観てきました。

大が3つ付くほど好きな俳優、津田寛治さんが初めてミュージカルに出演されるということで、ほくほくしながら、しかも千秋楽に。
(K.Hさん、ありがとうございました!)

席に座るまで、そう言えば自分はあまりミュージカルには馴染めないんだったということを失念していましたが、幕が開いてしまえばそんなことはどこ吹く風。しっかり堪能させていただきました。

目当ての津田さんはTVブロスのコラム「津田塾」にて「歌と踊りを避けるように生きてきた」と書いてあったので、どんなものかと思っていましたが、あくまでいい意味で期待を裏切ってくれました。

この手の舞台は、ある種観客との「お約束」があるため、最後の方は完全には溶け込めませんでしたが・・それも千秋楽に行ったことを思えば想定の範囲内。

しかも、終演後に津田さんの楽屋を訪問させていただきました。
(K.Hさん、ありがとうございました!)
津田さんは前回出演した「空飛ぶジョンと萬次郎」にお越しいただいていたので、比類なき幸福なことに僕のことも覚えていてくださいました。

舞い上がっていて、何を話したかは定かではないですが、最後に
「お互いこれからも頑張りましょうね!」と一言頂戴したわけで。



涙出そうになりました。



津田寛治は毎晩ランニングをしている、と聞けば自分も真似し、津田寛治は売れない時はこうだった、と聞けば闘志を燃やし、という具合に目標とする一人だっただけに今までの想念がそれはもう走馬灯のように。

行ってよかったっす。
いやまじで。
(↑締めの一言はちょっと軽い)
posted by n-o-b.net at 11:41| Comment(0) | TrackBack(1) | ■ 一人でできるもん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月18日

御礼「萬屋酒店」閉店

ご報告が遅くなりましたが、1月14日(日)、めでたく「空飛ぶジョンと萬次郎」が千秋楽を迎え、「萬屋酒店」も無事閉店いたしました。
ご来場いただきました皆様、誠に誠にありがとうございました。

正直に申し上げますと、今回は精神的に追い詰められ、不安と苦悩との戦いでした。

作品の世界観と歯車が噛みあわず、普通にそこに存在できないジレンマ、
演出家からダメを出されれば出されるほど、空回りしていくテンション、
軽いノリで調子のいい役柄なのに、そこからどんどん乖離していく焦燥感、
それゆえの自己否定・自信喪失のループ。

本年一発目の記事にて稽古中に涙が出た話を書きましたが、それはそんなピヨピヨな自分といじめられっ子だった主人公の気持ちがシンクロしたからかもしれません。

しかし、結果として本番には役としてそこに存在し、何より舞台を楽しむことができました。

それには共演者やスタッフの皆様の助けがあったことは言うまでもありませんが、その中でも個人的に一人名指しで感謝の辞を述べさせていただきたい方がいます。
舞台監督の白石さんです。

今回はいつもに増してスタッフの方々と近い距離で触れさせていただきました。白石さんともちょっとした偶然から様々なお話を伺う機会があり、いかに情熱を持って作品に取り組んでいるかを知ることができました。

例えば、瓶のラベル、消え物のフード類など小道具一つ一つをこだわりにこだわって用意していただいたり、出演者の誕生日を調べ、フィクサーとして機会あるごとにサプライズを仕掛けてもらったり。
とにかく演者が高いテンションでリアリティを持って演じられるように、ひいてはそれが観客の皆様に伝わるようにと、縁の下から力強くバックアップしていただきました。

その事実を知った時、いかに自分が役を演じさせてもらっているのかに気づき、いきなり視界が開けたような思いでした。

当ブログのタイトルは奇しくも「一人でできるもん」ですが、この仕事は決して一人でなんかできるわけがありません。
これからも不安になったり、苦悩した時には、決して一人でやってるわけじゃないということを思い出したいと思います。

最後になりますが、今回は気づきのきっかけをもらった白石さんを切り口にさせていただきましたが、関係者の皆様、そして何よりお越しいただいた皆様全員に心よりの御礼を申し上げたいと思います。

毎度ありがとうございます。
僕はこれからもこの世界で生きて生きて生き抜いてやります。


「ジョン萬」出演者・スタッフ一同
posted by n-o-b.net at 04:00| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 一人でできるもん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月13日

楽屋ショット

今回、衣裳さん、メイクさんに大変お世話になっています。
下の写真は衣裳→メイク後に気まぐれで撮った楽屋での一枚です。

楽屋から愛をこめて

イヤホン付けてますが、今回のテンション上げ上げソングは映画「少林サッカー」のテーマ曲
(リンク先にてQuickTimeで再生)

なんて言われようが、好きなんです。
posted by n-o-b.net at 01:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 一人でできるもん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月12日

残り4公演となりました

東京芸術劇場で上演中の「空飛ぶジョンと萬次郎」が残り4公演となりました。

前回舞台となるお店の名前を「よろずやさけてん」とご紹介したところ、じゃあタイトルは「ジョンとまんじろう」なの?「ジョンとよろずじろう」なの?という質問をいくつか頂きましたが、「まんじろう」が正解です。

説明不足でスミマセン。


ロビー花

上の画像はお贈りいただいたロビー花です。
前回に続いて、かように立派なお花を頂戴し、誠に誠にありがとうございます!

その花弁の一枚一枚から大きなパワーをもらっております。
不躾であることは承知の上で、この場を借りて御礼申し上げます。

わずかとなった残り公演、千秋楽には花と散れるようがんばります。
posted by n-o-b.net at 00:56| Comment(1) | TrackBack(0) | ■ 一人でできるもん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月05日

「萬屋酒店」間もなくオープン!

東京池袋は東京芸術劇場、小ホール2内に僕が店長を勤める「萬屋酒店」(よろずやさけてん)が竣工しました。

アメリカンダイナーです。一部改装工事の手が回らず、和式になっている箇所もありますが、それも逆に「味」となっていると解釈しております。

そもそもアメリカンダイナーなのに「萬屋酒店」かよ、と突っ込みたくなるお気持ちは重々承知しておりますが、オーナーの意向ですのでどうぞお目こぼしのほどを。

本日完成した店内に足を踏み入れた瞬間、それはもう目頭が熱くなりました。
できることなら写真をお見せしたいところですが、それはオープンしてからのお楽しみということで。

グランドオープンは明後日1月7日(日)の14時です。

池袋から歩いて3分という絶好のロケーション、あの子とのデートに、一人でしっとり酔いたい時に、はたまた上司とのいけない密会に、どうぞご利用ください。

ところで、当萬屋酒店はたった1週間の限定開業ですので、あな悲しや、1月14日(日)になったら躊躇なくぶっ壊される宿命にあります。

うすばかげろうのごとき短い寿命ですが、どうか「やってる?」感覚で気軽に足をお運びいただければ幸いです。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

萬屋酒店 店主 肘肩俊夫
posted by n-o-b.net at 23:34| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 一人でできるもん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月01日

どんな話だよ?!空飛ぶジョンと萬次郎

明けましておめでとうございます。
新しい年が皆様にとって幸多き年となりますことを、心よりお祈り申し上げます。


さて、年明け一発目は刻一刻と初日が迫りつつあるネクスト出演舞台「空飛ぶジョンと萬次郎」について少し。

何しろ本番前につき、書けることは限られていますが、一言でなんか言わせてもらうとすると、




きます。





何が?ってくるんです、とめどもない感情の波が。

タイトルだけではどんな話なのか想像しにくいでしょうし、実際台本を最初に読んだ時にはどこでどう話が膨らむのか推し測りがたいものがありましたが、稽古が進み堀江慶ワールドが具現化するうちに、はっきりと押し寄せるビッグウェーブが確認できてきました。

先日自分が出ていないシーンの稽古を観ていたら、自然と涙が頬を伝いました。こんなこと初めてっす。

堀江さんは本気で天才的な作家であり、演出家であると思います。
基本コメディなのに、こんな仕込みと味付けができるなんて。


チケットの方は、ついに8日(月)も完売したそうなので、後は9日(火)から12日(金)ということになります。
是非にご来場いただき、その世界観を味わっていただければ幸いです。


最後にばらすと、幕末土佐の偉人、ジョン万次郎はあんまり関係ありません。僕の役名も肘肩俊夫ですが、土方歳三とは鼻毛一本程度もキャラがかぶっておりません。


ということで、今年は幸先のよいスタートが切れそうですが、これに続けと更なる精進をしてまいりたいと思います。

本年も宜しくお願いいたします。
posted by n-o-b.net at 19:09| Comment(1) | TrackBack(0) | ■ 一人でできるもん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする